2009年4月28日火曜日

吉井みいさん

Mie Yoshii

長野県生まれ。WEBデザインの仕事で描いたイラストが好評で、マウスを筆に持ちかえる。05年イラストレーターの田中ひろみさん、07年より福井真一さんに師事。なにげない人のしぐさ、ふと気をぬいたときの背中や存在感にひかれて人物を描いています。コンセプトは『愉楽』。歌うように愉しく、人の心を描いていきたいです。

Sunday of movie


【道場生】
最初の打ち合わせの時に、単館やDVDでしか観られないような古い洋画や異国の映画が好きだということを引き出していただき、洋画×洋書を作ることに決定。ラフでは刑務所の中も描いてみましたが、この映画のテーマでもある『希望、友情』を明るいイメージで表現したものが採用されました。架空の書籍のテーマが決まった時、デザインが仕上がった時のワクワクした気持ちを大切にしていきたいです。(吉井)

【門下生】
吉井さんの独特の色使いが洋書の雰囲気にすごく合いそうだと思ったので、打ち合わせでご提案し「洋画×洋書」というテーマに決まりました。2冊組にして、繋がりつつも左右で違う世界を見せるということに、イラスト・デザインともにチャレンジしました。外国のペーパーバックをイメージして、カバーなし、新書サイズという仕上げを採用しています。(長谷川)

【道場長より】
キャッチ・ザ・サムシング。しぐさに表れるその人の心の何かを、吉井さんは逃さず捉え絵にする。(清水)

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【道場マッチ、その後】

■見ていただく事で、迷いがとれました
道場マッチ展では、見に来ていただいた方から感想をたくさんいただき、うれしかったです。
今までは、迷ってばかりで自信もなかったのですが、いいところを見つけていただくことで、これでいいのかなと思えるようになりました。
初めて会う方に道場マッチの冊子をお渡しすると、とても興味をもってみてくださり、これもまた自信につながっています。

■本の顔としてのイラストレーション
『架空の書籍』が完成し、手にした事で、ますます本の顔としてのイラストレーションを描きたくなりました。
読み終えた本や映画の『架空の装画』を描いて、作品集を作ったりもしています。
たくさん描いて、書籍の装画や文芸誌の挿絵など、本を手にする人の想像を膨らませられるようなそんな仕事をしていきたいです。

山下以登さん

Ito Yamashita

東京生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒。福井真一イラストレーション教室出身。主な仕事にフォア文庫『少女探偵ジュディ』シリーズのカバーとさし絵、NHKみんなのうた『MOTTAINAI』アニメーション部分の作画などがある。1997年、98年、99年ターナーACRYL AWARDに入選。2007年第6回TIS公募に入選。TIS会員。

Ito's Factory


【道場生】
打ち合わせにて従来のミニマムな作風をSIDE_A、過剰で猥雑な作風をSIDE_Bとしてプレゼンしました。
「B面山下を一度、とことん解放してみようよ。たぶんそれってRockだと思う」と清水道場長。自分がRockを内包しているとは露知らず目からウロコの思い。恐れ多くもその気になってのQueenチョイス。LP世代がバレバレの、過剰でRockなB面山下を(A面山下ともども)どうぞよろしくお願い致します。(山下)

【道場長】
異空間の女王。脳内イメージの様な混沌とした異空間。猥雑でいながら秩序ある異空間。その空間の奥行きは深海の底を想わす。白と黒と赤の3色の異空間。線で描かれた世界はシンプルにしてデープな異空間。すべては山下さんの支配する異空間。この作風を山下さんがより自分のものにすべく、そして観る人々に強く印象に残してもらうために、選んだ題材はRock! 自由に心を開放しより広く、大きく、深くあれ!(清水)

諸戸佑美さん

Yumi Moroto

福岡県出身。京都芸術短期大学卒業。新聞社勤務を経て’05年よりフリー。’08年ギャラリーハウスマヤにて個展。主にグッズ制作や雑誌書籍の挿し絵など。和の世界や暮らし関連、伝統文化、旅の紹介等得意分野を生かしてお仕事の幅を広げていきたいと思っています。

Yumi Moroto illustration


【道場生】
以前から和の世界や人やものを描いた絵の評判が良くより深めて時代物に取り組んでいます。江戸時代の人情ものの世界を様々な切り口で魅力的にお伝えしようと4作品選び制作致しました。素晴らしい作品の世界に惹き込まれ自分がその場に暮らしたらと想像しつつ描いています。楽しい時間旅行のお手伝いをできたら幸せです。見てくれた人が豊かな気分になれる上品で伝わる絵を描きたいと心がけています。(諸戸)

【門下生】
諸戸さんの作品について、道場マッチの打合せを進める以前は、現代的で爽やかなイメージがありました。でも、打合せを重ねる中で、ご本人の「時代物へ挑戦したい!」という強い気持ちを知り、「その挑戦は僕もぜひ見てみたい!」と思いました。今回、時代物とは言っても毛色の違う4作品を描いて頂いた訳ですが、道場マッチ前と道場マッチ後では、諸戸さんの作品のイメージがガラリと変わりました。(渡邉)

【道場長より】
人を逸らさぬ。諸戸さんは真っ直ぐ人と向き合う。時代物の登場人物の心情も真っ直ぐと絵にする。(清水)

もりあやこさん

Ayako Mori

1978年生まれ千葉県出身。国際鍼灸専門学校卒。鍼灸あん摩マッサージ指圧師の免許を取得。治療院勤務を経てフリーランスのイラストレーターになる。(2008年1月まで「飯塚亜矢子」の名義で活動)

asianarrows


【道場生】
健康関連のお仕事に携わる機会が多く、兼ねてから興味のあったヨガの挿絵を描きたいと思い、身体のラインをより良く見せるアンダーウェアでヨガをするというちょっと変わった内容をお願いしました。カバーには「チラリズム」の仕掛けつきです。女性の健康的なライフスタイルのためのヨガなどのエクササイズや、マクロビオティックなどの食事にまつわること、経穴など東洋医学に関わるお仕事に携われたら幸いです。(もり)

【門下生】
ヨガの魅力と下着の魅力を同時に伝えてしまおう!という斬新なコンセプトからスタートしたこの『Embellir』。フランス語で「美しくする」という意味で、4冊のシリーズもの、という設定にして作成しました。女性がポーズを決めているカバーを外すと…中には何と下着姿の女性が! もりさんが描く健康的な女性のイラストをご覧になって「健康美」の素晴らしさを感じて頂ければと思います。(渡邉)

【道場長より】
マッスのある女性。『マッス』とは量感。もりさんの描く女性の身体はしっかりとし魅力的です。(清水)

ハヤシフミカさん

Fumika Hayashi

パレットクラブスクール イラストBコース修了/峰岸塾第7期生。「シンプル」だけど「ちょっと変なスパイス」を加えることも忘れずに描いています。動物、会社員、子供等、キャラクター風に描きます。最近は、鉛筆やつけペンで線画を描く事にも挑戦しています。

KINGMELON


【道場生】
新聞やテレビでしょっちゅう目にする不況の文字に不安を感じ、とりあえず資産運用の本を読みますが、読んだだけで気疲れします。素人の私がやったらうまくいかないのでは、という思いが腰を重くします。しかし、初心者として投資に挑戦し、具体的な実践内容やその時の心情を綴るイラストエッセーを描いたら、同じような気持ちの人の共感を得られるのではないか?と思い、本に挑戦したい、と思いました。(ハヤシ)

【門下生】
興味を持ちながらも理解しにくいテーマを楽しく読める本を作りたい! ということで、ハヤシさんが著者となり、本当に出版されることを目指してデザインしました。それぞれとっつきにくそうな内容ですが、ハヤシさんの絵によって詳しくない人にも「読んでみたい」と思わせる本に仕上がったと思います。この企画が出版されたあかつきには、ハヤシさんの体当たり取材によるイラストルポ、4コマ漫画を満載! の予定。
(長谷川)

【道場長より】
劇団ハヤシフミカ。ハヤシさんの描くキャラは好奇心旺盛。それはハヤシさん自身の姿なのです。(清水)

丹下京子さん

Kyoko Tange

愛知県立芸術大学デザイン科卒
峰岸達イラストレーション塾受講
イラストレーター・CMプランナー。
イラストレーションザ・チョイス入選
PATER大賞展 PATER賞2006〜8年TIS公募展 入選
仕事は、雑誌、書籍、広報誌、広告など。TIS会員

Kyoko Tange Illustration


【道場生】
今回選んだのは、向田邦子さんという大好きな作家の一番好きな短編集と、そのライフスタイル紹介本。悩みに悩んで出て来たのは(もうこれしかない!)というド直球なものでした。2冊の本の奥底にある、向田さんの、人に対する深い愛情とか、包み込むような優しさとか、そんな目に見えないものも、きちんと伝わりますように…と願いながら正座して描きました。地味ですが、結構気に入ってます。(丹下)

【 門下生】
向田邦子さんの既刊の本を2冊、一つは文芸書でしぶく、もう一つは真逆にポップ調にして、両方並べて丹下さんの絵の幅の広さを見せる! と鼻息荒く企んでいたのですが、選ばれた本のテイストから、どちらも落ち着いた優しい仕上りになりました。意図したコントラストではないですが絵は素晴らしく、デザインは導かれるようにすんなりと進み、本の内容に真摯に向かわれた丹下さんの作品の強さを改めて再確認させていただきました。(原田)

【道場長より】
非凡の使い手。幸せの形は様々、丹下さんは平々凡々とした営みの中にドラマツルギーを見いだす。(清水)

タナカ*アイコさん

AIKO*TANAKA

キャラクター雑貨メーカーのデザイナーを経て、2003年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。人物・ファッション・動物をおしゃれにほんわかキュートに描きます。現在は女性誌・書籍・WEB・広告・テレビ媒体の仕事をしておりますが、更に幅広く仕事をしていきたいと思っております。

Cutie Box


【道場生】
小説の挿し絵や装丁のお仕事をしたいと思っております。今回は架空の小説を装丁のテーマにしました。「ガールズ戦士」は、POPでキュートかつかっこいい乙女になるよう描きました。「姉妹」は仲良しな姉妹の繋がりを思って描きました。「恋占いの行方」は、占い師に恋を占ってもらい、ドキドキしながら期待と不安をもちながら聞きいっている女の子の姿を描きました。
お仕事募集中です。どうぞ、宜しくお願い致します!(タナカ)

【道場長】
メガネの洞察者。『洞察』とは『物事を見抜き、見通すこと』。タナカさんご自身は物腰が柔らかく、描くキャラクターもほんわかキュートです。その印象に隠れてしまいますが、タナカさんはとても高い理解力を持っています。ほんわかな絵も実は的確に意図を表している絵なのです。例えるなら洞察者の眼は『赤外線カメラ』のような『肉眼では見えないものを見抜く』力を持ってます。メガネのキャラにはそんなヒミツがあるかも!?

竹本侑樹さん

Yuuki Takemoto

1985年東京下町に生まれる。2007年早稲田大学政治経済学部卒業。学生時代はジャズサークルに入り、ジャズ発祥の地ニューオリンズへ一ヶ月ほど渡米、熱く泥臭い音楽を肌で感じる。現在峰岸塾、F-SCHOOLに在籍。仕事歴:集英社「小説すばる」挿絵、光文社「小説宝石」挿絵、NHK教育テレビ「道徳ドキュメント」説明イラストなど。


【道場生】
人を描く事が好きです。今回改めて、自分がどういった人物に魅かれるのかを考えました。今回取り上げた人物には、あたたかさ、深さ、泥臭さ、普遍性、ユーモアなど底にある共通したものを強く感じます。そこからシリーズタイトルを「ROOTS」とつけ、装画は人物の魅力が伝わるように真正面から描きました。自分自身のイラストレーションにもあたたかみや深さを大切にしていきたいと思っています。(竹本)

【門下生】
竹本さんとの道場マッチでは、曖昧なままにしていた自分達の好きな事、興味のあることを改めて明確にライトアップしていく、そんな作業から始まりました。同年代のクリエイティブに関わる二人だからこそ自分たちのバックボーンや立ち位置を再認識し合い、変にひねりすぎることなくストレートに表現していきカタチになったシリーズ本です。互いの今後の活動の「ROOTS」になって行けばと思います。(黒瀬)

【道場長より】
音楽のように。丁寧に音を紡ぐ様して描く竹本さんの絵は、優しく暖かくそして静かに響きます。(清水)

祖田雅弘さん

Masahiro Soda

1969年生まれ。大分県出身。セツ・モードセミナー卒業。
00年HBファイルコンペ秋田寛特別賞。
08年マガジンチョイス入賞。

SODA lab


【道場生】
どんな本にするか。企画や編集など経験のない分野だけにデザイナーの原田さんにリードしていただき通しでしたが、そのおかげで「好きな作家のテキストを編集したビジュアルブック」というコンセプトにたどり着きました。著者の松浦さんにも、快いご協力をいただきました。現段階も、進行中ですが、さらにイメージに近づけるべく、協力して完成させたいと思っています。(祖田)

【門下生】
道場マッチのおかげで、念願だった祖田さんの絵での装幀が実現しました。文章と絡めた大判のきれいなビジュアルブック、という漠然とした最初の素案に、松浦弥太郎さん、という素敵な作家さんを祖田さんはあげられ、実際に松浦さんにお会いになりご快諾を得るという突破口を開いてくださいました。ひとつひとつの作業を丁寧に進めた本です。祖田さんと本当のお仕事でご一緒できることを次の念願にしたいと思います!(原田)

【道場長より】
たおやかな観察者。祖田さんは少し離れた所から対象を静かに見つめる。その視線は優しく暖かい。(清水)

正一さん

Syouichi

昭和43年横浜生まれ。5年前、入院中に絵を描く楽しさを知る。絵画鑑賞で好きな版画を独学。イラストコンペの応募と、好きな本に持ち込みを始める。現在、木版画技法で冊子・雑誌のカットを描かせていただいてます。TIS公募入選、イラストノート展入選(荒井良二氏、幅允孝氏審査)、ギャラリーハウスマヤ装画コンペ入選(祖父江慎氏審査)。

正一のイラスト


【道場生】
文章に寄り添った絵を描きたいと思ってます。特に「親子のかかわり」に関心があり、育児や暮らしまわりといったイラストのお仕事に携わりたいです。また、文芸誌が好み、小説やエッセイの挿絵でご依頼いただくことも目標として、活動をしています。
「トラウマ」児童書とは“心の傷”ではなく、幼小の頃の読書で“衝撃”を受け、その後の成長に影響を受けた本としての総称です。お話はもちろん、好きな絵の名作児童書を、ガイドブックの形としてまとめてみたく、企画しました。古い児童書は、現在絶版となっている本も少なくありません。多くの方が興味を持って下さればと思い、刺激的かつ目立つ書名かと思い決めました。レトロでモダンなロゴ書体は、デザイナーさんが昔の和紙とじの本の活版活字をトレース・加工して作成してくださいました。私は木版画でイラストを描いています。初めて版画にふれたのは小学生の図工の時間でした。大人が楽しめ、また、子供が読書を通して親や友だちとよりよいコミュニケーションを取れるように、と願って描きました。帯文にお名前と書名の使用を快くご了承くださった、児童文学作家の芝田勝茂先生と大海あかし先生に、心より感謝申し上げます。いつか本当にこの本を出版しで挿絵を描けることを夢に、励んでいきます。(正一)

【門下生】
絵だけでなく、書名や帯・ソデの原稿も正一さんのオリジナルです。実際にコミュニティーサイトを作られていた児童書のガイドブックで、企画書も存在します。打合せでおもむろに出された表紙つきのそれにびっくり、完成されたレジュメに感嘆。楽しさに巻き込まれがら、これは本当に出版されるかもしれないと、そのつもりでデザインしました。ご興味のある方は、「イラストレーター」という枠でくくれない、マルチな創造力の持ち主・正一さんにご連絡を。(原田)

【道場長より】
トラウマ児童書評論家。『トラウマ児童書』面白いのでそのままコセプトに。目指せタモリ倶楽部。(清水)

佐藤しなこさん

Shinako Sato

北海道出身/横浜在住イラストレーター地球を愛する、魚座。ポップでやわらかな感性と、独自のスタイル(シナスタ)でイラストを描く。看護師免許取得。2002年 Macグラフィックデザイン学科を終了し、フリーランスのイラストレーターへ。書籍、雑誌、パターンデザイン、キャラクターやグッズデザインなど幅広く手掛ける。

SHINA STYLE


【道場生】
今回、原田デザイナーさんから私のHPの感性が好きなので、そのスタイルを書籍化する設定にしませんか?っと言う提案で、自分の本が作れるという夢のような企画となりました。「今までに前例のない本に仕上げましょう!」と、メイクや写真撮影も含め、マルプデザインの皆さまのご協力により、遊び心満載でとても魅力的な、濃い一冊に仕上げて頂きました。この本は、表紙の窓から見える写真が、タレントさんやモデルさん、また商品や風景などでもOK! 用途に合わせてイラストを描くと、オリジナルで素敵な一冊になること間違い無しです(^^)/(佐藤)

【門下生】
佐藤さんの絵をいかせる本の内容はどんなのかと考えた結果、ご本人の本にしちゃいました! ラブリーだけじゃない、日本離れした、小気味良いアクセントを持つ絵の作風と同じく、ご本人も魅力的で、タレントさんとして、カバー型抜きで表紙から登場していただいています。絵もデザインも「一歩前に出過ぎちゃった」感を目指しましたが、ミニサイズ本なので、かわいい仕上がりになりました。(原田)

【道場長より】
しなこスタイル! 懐かしさと今が一体となった佐藤さんの絵。是非『シナスタ』と憶えてください。(清水)

櫻井乃梨子さん

Noriko Sakurai

1971年生まれ。C.I.C.カナダ国際大学ビジネス学部卒業。セツ・モードセミナー卒業。06年ギャラリーハウスマヤ装画コンペ入選。07年TISコンペ入選。個展、グループ展多数。主に書籍装画、雑誌、CDジャケット、ポスター等。09年6月26〜7月1日HBギャラリーにて個展いたします。

NORIKO SAKURAI ILLUSTRATION


【道場生】
主に風景画や植物、動物を中心として描いて参りましたが、今回は思い切って自分の未開拓な世界に挑戦してみたく、デザイナーの方々にご相談したところ「黒蜥蜴ビジュアルブック」というゴージャスかつ大胆で素晴らしい作品に挑戦させて頂く事となりました。このたびの作品をきっかけにもっと色々な人物像など描きたく、今後も活動したいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。(櫻井)

【門下生】
『黒蜥蜴』というアクの強いテーマを櫻井さんがどう表現されるのか、とても楽しみでした。色々と試しながら、最終的に今までの櫻井さんのイメージと新しいイメージが絶妙なバランスで混ざり合った、すばらしいイラストを仕上げてくださいました!! デザインでは、より妖艶さを出すためにカバーにトレーシングペーパーを使用し、表紙のイラストが透けてみえるようにしました。(長谷川)

【道場長より】
NS的夢幻の住人。櫻井さんの絵の世界に潜んでいた
のは、風景と同じ色合いの妖しき住人でした。(清水)

2009年4月27日月曜日

クボ桂汰さん

Keita Kubo

レプリーク「探偵たちの舞台裏」挿絵連載。
小説すばる「シネマクロスレビュー」挿絵連載。
HiVi「VSV」コーナー扉絵。
ダ・カーポ各特集の扉絵。
ライブドアイラストニュース。等を担当。
第20回チョイス年度賞入賞(J.C.ジェイ氏他審査)/第4回TIS展(学生アマ部門)大賞/第7回ピンポイント絵本コンペ優秀賞。等を受賞。

名刺がわり


【道場生】
大人だけじゃない! 子供達にも届けたい!
子供の頃「ルパン」の表紙絵にドキドキしながら“本”を手にした。自分の絵もそんなキッカケの1つになれば。いしいしんじ氏「プラネタリウムのふたご」は人生や感動が詰まった宝石箱だ! 表紙だけじゃない。数々の名文と共にデザインされた挿絵。頁をめくるごとにテンペルとタットル、テオ座長や皆に出会えるただ1冊の本。さあ手に取り、頁をめくりに来て!(クボ)

【門下生】
『プラネタリウムのふたご』には沢山のキャラクターが出てきます。それも「泣き男」とか「うみがめ氏」とか「栓ぬき」とか、変わった名前のキャラばかり。そんなキャラたちが、クボさんの手によって新たに命を吹き込まれ、表情豊かに踊っています。装画だけでなく、本文中の印象的なシーンやセリフを、クボさんご自身にチョイスして頂き、それについての挿画(工作含む)も描いて頂きました。圧巻です!(渡邉)

【道場長より】
優しき人々。クボさんの描く人物・動物はどこかハニカンだ優しさがある。それは人を優しくする。(清水)

鎌田光代さん

Mitsuyo Kamata

横浜市生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。9年間の商品企画デザイナー職を経てフリーに。キャラクターデザイン・イラスト・書籍装幀などの仕事をしつつ6年前よりリトグラフで作品の制作をはじめる。個展、グループ展で発表。

HANG A PRINT


【道場生】
欧州諸国の暮らしをのぞくという本をイメージし、3冊の絵を制作しました。その国々の特徴を抽象でいて暖かく親しみやすい表現で描いています。いろいろな形や色を色鉛筆やクレヨンのタッチで重ね「本」の内容をやさしく伝えられる絵を作りたいと思います。(鎌田)

【門下生】
鎌田さんの生活空間に溶け込むような作品を、屋内での生活空間を大切にする欧州諸国の一般的の普段の
「暮らし」をテーマにシリーズ本にしました。読者が自由にイメージを膨らましてくれる、そんな懐の寛い作品にして頂きました。実際にその暮らしを体験する時も楽しいですが、実はそれを想像している時間もとても楽しい、そんな打合せ机に広がる妄想を楽みながら作った本となりました。(黒瀬)

【道場長より】
普段使い的な魅力。暮らしに寄添う様にいつまでも変わらず見続けられるのが鎌田さんの絵の魅力。(清水)

岡田千晶さん

Chiaki Okada

セツ・モードセミナー卒業。
講談社フェーマススクールズ童画グランプリ・ホルベイン工業賞/ザ・チョイス大賞年度賞優秀賞/日本イラストレーション展入選。個展/西武百貨店池袋店ハビタ館/グラフィックステーション/GALERIE Malle/09年4月10〜15日、OPA galleryにて個展「陽だまり、こども、窓」を予定しています。 

OKADA,CHIAKI WEB SITE


【道場生】
古いモノクロ写真に見るような「黒さと暗さ」、「近いと遠い」などの差が曖昧になった形の新鮮さと、それが画面の中で緊張感をもって結びつく様子に魅かれます。この「小鳥屋」に登場するモチーフは常に視線を意識させながら、手触り感を残します。詩というスタイルは私にとってとてもしっくり来るものでした。部分が結びついて絵になり、さらにデザインが結びついて素敵な本の形になったと思います。(岡田)

【門下生】
詩集の装画を描いて頂く事になった時、岡田さんのイラストの雰囲気と、詩集という形式とが、しっくり合わさる感じがしました。ただ、ご本人が選んでこられた『小鳥屋』という詩は、その愛らしいタイトルとは裏腹に、何とも言えない不気味さが漂う作品で、意外なものでした。そのダークな世界観と岡田さんの可愛らしいイラストが、どんな化学反応を起こしたのか? それは作品を見て頂ければ一目瞭然です。(渡邉)

【道場長より】
多感な内面を。「この子は何を思ってるのだろう」そんな子どもの表情を岡田さんは描くのです。(清水)

板橋史子さん

Fumiko Itabashi

茨城県生まれ、立正大学文学部英米文学科卒。アパレル、新聞社、印刷会社、デザイン会社を経る。セツ・モード・セミナー(2005)・パレットクラブスクール イラスト基礎コース(2002)卒、峰岸達イラストレーション塾在学中。何気ない日常の景色を描いています。見ている人に「ここちよさ」を感じてもらえたらうれしいです。

ゆるやかな日常


【道場生】
実際に見たものを描く事が多いので、実話はどうですかと提案していただき、今回のシリーズになりました。描いたものがデザインされて本になり、こうして見てもらえる、色々な人に繋がっていくのは幸せな事だと感じました。絵を見てその内容を読みたくなるような絵を描いていきたいです。また、旅など自分で体験した事を絵にして伝える仕事もやってみたいと思っています。このような機会を与えていただいて、ありがとうございました。(板橋)

【門下生】
板橋さんの持っている肩の突っ張らない心地いい独特の柔らかな雰囲気と実際の生活を大切にして描いていくスタイルを活かして空想やファンタジー要素の強いテーマではなく実際にリスナーがラジオに投稿した心暖まるドキュメンタリーをテーマにしました。生活の中にある感動的な一瞬の「間」をとても素敵に表現して頂きました。ゴールに向うまでの時間を丁寧に使ったからこそカタチになった本です。(黒瀬)

【道場長より】
生活実感! それが板橋さんの絵の魅力。文芸、エッセイ問わず実感がこもった絵が共感となります。(清水)

2009年4月24日金曜日

いずみ朔庵さん

Sakuan Izumi

1973年生まれ、さいたま市浦和在住。
時代モノ、特に江戸風俗をはじめとする日本文化や伝統芸能、和ティストイラストや縁起物、和柄デザインのほか、ブラックユーモアやあっけらかんとしたエロスを得意とする。大胆な色彩とおおさじ3杯の毒で時代を遊ぶ。
瞬殺のイラスト、おとどけします。
江戸文化歴史検定3級取得('08)。

朔庵亭


【道場生】
時代小説の装丁が私の夢なのですが、今回は長谷川さんと相談して、あえて「古典」をチョイスしました。古典と聞くとちょっと難しそうですが、当時にしてみれば大衆娯楽のひとつ。今読んでも面白いものばかりなのに、そのほとんどは図書館でひっそり陳列されているのみ。それらをもっと身近に、気軽に楽しめるように、明るいイラストと文庫サイズで登場です! 初回限定、今なら千社札のしおりつき。(いずみ)

【門下生】江戸文学の翻訳本というテーマをいずみさんならではの知識、こだわりでとても素敵なイラストに仕上げて下さいました。「時代物」というジャンルの中でのイラストの幅広さを見てもらいたいということで、シリーズ3冊を作り、1冊1冊全く違う印象のイラストとデザインにしました。また、気軽に手に取ってもらえるように文庫サイズを採用。個人的には、『好色五人女』の美しさが感涙ものです!(長谷川)

【道場長】より時代翻訳家。江戸時代の粋や遊び心の精神を捉え、その魅力を現代的に見立て伝える、朔庵さん。(清水)

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【道場マッチ、その後】

「道場マッチを終えて」 一期生 いずみ朔庵

私の心の望遠鏡。見たいものはわかっているのに、あとちょっとでピントが合いません。
そこへ清水さんが現れて、ちょっとアドバイスを頂いたらあら不思議、ピントが合うようになった!
そして見えたものを見てビックリ!思ってたものとちょっと違う?でもこっちの方が断然イイ〜!

そうして、見えたものを長谷川さんとの共同作業で形にしたのが今回の装丁です。
長谷川さんはホメ上手。何をやっても「いいですね」「すばらしいですね」と絶賛して頂き、調子にのってこちらもあれこれとアイデアを
出していきます。
そうして最初に上がった「東海道中膝栗毛」のデザインはすごかった…!
帯も背表紙も黄色の水玉模様!ぱっと見た瞬間に感じたのは「パンツの柄」。
もし、やじさんキタさんが今の時代の人間だったら、ぜったいこんな柄のパンツはいてそう。
そんな事を思った冬の日でした。

絵もデザインも、作業している人の心が伝わるものなのか、見て頂いた方々の評判はおおむね「楽しそうですね〜」。
楽しそう、って言ってもらえるのっていいと思いませんか。
今後、「私と仕事すると楽しいですよ!」というのも売り込みポイントにしていこうかと(勝手に)思っています。

最後に、マルプデザインの皆様、オーパさんにお礼申し上げます。
そして一期生のメンバーと出会えた事に感謝いたします。オモロイ人が多くて笑いました。


千社札のしおり

新井ユキコさん

Yukiko Arai

99年HBギャラリーファイルコンペ大賞他受賞。
挿絵のお仕事が多いです。
09年9月に初めての著書が出る予定。少し怖い本です。
趣味は読書、風呂。猫派。焼酎派。
お呼び出しを心よりお待ちしてます。

紙の向こう


【道場生】
…これは、生と死の端境(はざかい)にある物語達です。
日常の中にある「死」。私達はその端境との出会いに様々な風景を見ます。時に夢であり、幻であり声であり、説明のつかない現象であったりします。「生」の中から見るその風景は、虹のように、とても鮮やかです。
…「死の夢」より…
日常に落ちている、けれど宝石のように光る物語を集めます。他に少し意地悪な「かわいそうすぎる話」。「別れ道(よく生きてたね)」もまとめています。(新井)

【道場長】
摩訶不思議世界への水先案内人。新井さんは文章も書きます。自分が人から直接聞いた話を書くのです、新井版耳袋です。新井さんが聞いた、真剣だから笑ってしまう程滑稽だったり、かわいそうすぎて笑ってしまう話を誰かに話さずにはおれないと絵と文にまとめています。こうした世界観を持つ新井さんだからこそ、自分の作品はいわずもがな、他の方の文章に絵を添える場合も独特な不思議世界へと導くのです。(清水)

2009年4月17日金曜日

阿部千香子さん

Chikako Abe

ゲーム等のデザイナーを経て、2007年よりイラストレーターとして活動。やや癖のあるドローイングが特徴のような気がします。
峰岸塾、コム・イラストレーターズ・スタジオ在籍。
2008年OPAギャラリーにて初個展。
2008年イラストレーション藤本やすしMAGAZINEチョイス最終選考。
2008年TIS公募展入選。

LiFe Size Life


【道場生】
昨年は『20数年に一度の大幸運期』と何かに書かれていて(一体何占いだったのか…)これから先をどうやって生き抜いて行ったらいいのか若干途方に暮れている阿部千香子と申します。が、確かに昨年はツイていたようで『マルプお笑いイラストレーション道場』にも当選し、TISにも入選しました。この流れに乗って占いに負けないようこれからも一層地道にがんばりたいと思います。よろしくお願い致します。(阿部)

【道場長】
ひと捻り、隠し味は人間味。阿部さんは絵に何かを潜せます。いぢわる、哀感、滑稽味、だらしなさ……人間らしいね、という業の部分を軽妙にまとめます。阿部さんの持ち味を活かす題材として『源氏鶏太』の小説を提案。阿部さんは鶏太、前期のユーモア・明朗小説より後期のサラリーマン恐怖小説を選びました、阿部さんらしいです。人の心の深層に棲んでいる魔を阿部さんならではの軽妙な味に仕上げました。(清水)